検察審査会の体験談 #検察審査会
検察審査会の補充員に選ばれまして,6ヶ月間検察審査会に参加しましたので,体験談をまとめました。
公開してはいけない情報もありますので,事件の情報などは書きませんので,ご了承ください。
検察審査会に呼ばれるまで
・ある日,検察審査会の候補者に選ばれたと1通の封筒が届きます。
・審査員になる資格があるかいくつか質問に回答し,返送します。
・暫くたつと,また封筒が届き,今度は検察審査会の補充員に選ばれたということでした。
・銀行口座などの情報を記入し,返送します。
・初日にどこに集合するかは最後の封筒に通知書があります。
検察審査会初日
・初日は9時半に霞ヶ関の裁判所に集合でした。
・服装はスーツで来られる方が多いので,スーツで来るのが無難です。
・一通り説明が終わると,紹介ビデオを鑑賞します。
・その後,各検察審査会に分かれて,その後のスケジュールなどが説明されます。
・検察審査会は,4つの群に分かれて,3か月ごとにメンバーが入れ替わります。
・自分達の他に3ヶ月前から経験している先輩の方々がいらっしゃるので,ご安心ください。
・午後から早速,審査が開始します。
・審査会の日は認印(シャチハタ不可)が必要なので,お忘れずに。
審査の流れ
・まず概要が事務局から説明されます。
・この段階で,事件の関係者がいないか除斥確認を行います。
・次に事件の資料の黙読の時間が始まります。
・1時間半ほど各自黙読をし,意見交換を始めます。
・私が参加した審査会では,基本的に審査員も補充員も関係なく,意見交換を行います。
・違いは最後の議決権があるかどうかです。
・ただし審査員でも来ていない方もいるので,補充員の誰かが臨時の審査員になります。
・ある程度議論したら、議決に入ります。審査員、臨時の審査員、補充員の3者が全て投票します。
・投票結果が発表されて審査が完了となります。
・だいたい1日から1日半をかけて、審査をし、それを繰り返すことになります。
初日以降
・だいたい1ヶ月に1、2回のペースで招集されます。
・来れない日は伝えておけば,休むことが出来るので大丈夫です。
・時間は10時~16時ですが,早く終わる日が多いです。
・日当は交通費も含め7000円弱
お昼休み
・休み時間は1時間15分ほどです。私はだいたい地下1Fにある食堂でお昼ご飯を食べていました。
・美味しいわけでもなく,安いわけでもないですが,外に出て食べるのも面倒だったので、食堂で食べてました。
・お昼休みは時間が長いので、この時間帯に仕事もやることが可能です。
最後に
最終日には,感謝状と粗品のポケットティッシュとボールペンをもらいました。
個人的な意見となりますが、一度検察官の方が法律的に不起訴にした事件が対象ですので、基本的に法的には不起訴だと思ってます。そこの前提をおいて、一般的な善悪の感覚を持って意見を述べ、投票すればよいと思います。個人的には検察審査会はそういう一般的な感覚を求められていると考えています。最後の事件については,納得できない判決でしたので,不起訴不当とし,検察側に差し戻しとなりました。あまり緊張せず気軽な気持ちで、素直述べてみてください。