グランドデザインの描きかた
様々なビジネスでグランドデザインを描く場面があるかと思います。最近、新しいITサービスのグランドデザインを作成することになったため、内容をまとめておきます。
グランドデザインの目的
グランドデザインは事業計画などとは異なりこのサービスを成り立たせるために長期的視点で設計することだと思います。事業計画は実施することはきまっていて、それをプロジェクトとして、どう成り立たせるかを計画するものです。
グランドデザインには何を書くべきか
今の現状分析がまず必要です。今何が求められているのか、将来的にこういう需要があるのではないか。できれば、数字や事例でそれを述べられるといいです。ここがしっくりこないとこの先見てくれませんよね。
次にその現状を打破するためには、こういうことができれば、解決できるということを述べていきます。この段階では、具体的な案は不要です。といっても実際にはこの段階である程度、この技術や製品を使えばいいということは浮かんでいます。
次に少しブレークダウンして、各項目をどうすればよいか、述べます。ここもいくつか案を出す程度で問題ありません。詳細はグランドデザインを作成後に検討していけば問題ありません。ただ、インパクトのある図は必要です。グランドデザインを提案する相手は概ね幹部クラスの方々なので、資料をざっとみて、コンセプトが伝わらないといけません。
次にロードマップです。この時点でスケジュールはざっくりと見積もるしかありません。ただし、マイルストーンは意識が必要です。また、競合サービスや関連サービスの情報はロードマップを作成する上で重要です。
コスト試算も必要です。ビジネスにおいてこれはマストですね。投資コストが低いサービスであれば、そこまで重要ではないですが、グランドデザインを描くほどの事業であれば、かなり重要です。原価を項目レベルで洗いだし、具体的な検討に移っていいサービスなのかが、ここで検討が可能です。
最後に課題懸案を記載する。これは状況次第かと思いますが、事前に伝えておいた方がいいことはたくさんあるはずです。ただ、あまり大きい懸案は最後に述べるよりは中盤に伝えるようにしましょう。最後に大きい懸案を言い出すと、他にもないのかと疑いたくなります。
グランドデザインの重要性
安定的にビジネスを成功させていくにはグランドデザインが重要です。今後の長期的な方向性を考えることで、ビジネスを良い方向に向けることができると思います。ご参考になれば幸いです。